「保管」とは

物流業界の大事な業務の一つである「保管」とは、倉庫や物流センターに商品を壊さずに置いておくことです。

作ってから売るまでのタイムラグ

商品が作られてからお客さんに売られるまでにはタイムラグがあります。 この間の時間は、商品を大事に保管しておかなければなりません。売る前に商品がダメになったらたいへんです。

倉庫や物流センター

保管する場所は、通常は倉庫です。あるいは、物流センターかも知れません。 これらの施設に商品を小売店舗や消費者に配送されるまでの間置いておきます。 この業務を物流業界(ロジスティック業界)の用語で「保管」といいます。

「壊さない」「劣化させない」

「ただ置いておくならオレでもできる」なんて言わないで下さい。商品の価値を維持するのは、専門的なスキルが必要いります。何よりも「壊さない」「劣化させない」ことが大事です。 物流業界では、輸配送がモノの空間的移転であるのに対し、保管はモノの時間的移転であるとも言われます。

値崩れを防ぐ

保管には、需給調整の面もあります。 例えば、日持ちする野菜の場合、収穫してすぐに大量の野菜を市場に供給すると、値崩れが発生する恐れがあります。 そこで、野菜を保管しておき、市場の需要に合わせて少しずつ供給することがあります。それによって、野菜の価格(価値)を高値で維持することができます。これが保管することのメリットの1つとなります。

時間稼ぎ

つまり、保管には「時間稼ぎ」という側面があるということです。つまり「ベストな状態で商品を保管しながら、高く売るために最適なタイミングを待つ」のです。

雨や風、日射をしのぐ

保管はモノの価値を守らなければなりませんから、モノを置いておく(ためておく)場所は、雨や風、大陽の日射などをしのげる屋根や壁のある施設である必要があります。 ただし、天候等の影響で価値が劣化しないモノである場合は、野ざらしの状態で保管する場合もあります。